犬の里親日記(21)

模範娘と不良娘…

2013.6.25


我家の先住犬ソラは、

明るくなり始めると寝室に上がって来て、朝の挨拶と散歩の催促をします。

そして、散歩と食事が終わると、涼しいうちは散歩で家の前を通る人や犬たちに、ひたすら自らの存在を誇示するように吠えていますが、

暑くなってくると、ひたすら居間のソファーをベッドに、

そして勝手口が日陰になる午後には、風通しの良いこちらへと移動して、

暑い日には、夕方の散歩もキャンセルするという、

極めて規則正しい生活を送っています…。


一方のサクラですが、最近になって、夜遊びが目立つようになりました。

暑さのせいで、日中は居間のソファーや風通しの良い廊下で寝ているのですが、

夕方庭に影が落ちてくると、起き出して、庭の側溝や物置の片隅にいるのであろう小動物の動きに興味を示し始めます。

そして、我々が床に就く時間になっても、ひたすら遊び続けているようです…。

夜遊びをする子、私達の子供の頃には「不良」と言われ、親から叱責されたものですが(笑)…。


幼い頃からブリーダーの檻に入れられたまま、ひたすら繁殖目的だけに飼われてきた(と推測される?)サクラですが、

ようやく遊び心に目覚め始めたのだろうと喜んではいるのですが、

たまにトカゲのような小爬虫類を銜えて来て、部屋のカーペットの上に置いておいたり…

家の中に迷いこんだ小鳥にちょっかいを出して、絶命させてしまったり…

ぎょっとするようなことを、時々やらかしてくれます。


サクラはただちょっかいを出しているだけなのでしょうが、

子犬の頃から遊び慣れていないために、手(口?)加減ができないのでしょう。

トカゲや小鳥に引きちぎったような噛み後がないことからも、食料にするつもりが毛頭ないことは明らかなのですが、

つい強目に噛んでしまったために、絶命に至らせてしまうようです。

その辺りが、幼い頃から遊び慣れてきたこれまでの我家の犬達とは、大きく違うところ…。


遊び疲れると、夜の寝場所と決めている我々のベッドに戻って来て、

寝入っている我々の顔を舐めまわして、「おやすみ!」の挨拶をして場所を移動させ、

ちゃっかりと妻のベッドの真ん中に陣取るサクラ…。


それぞれの生活ペースを確立しつつ、決して喧嘩をせずに仲良くしてくれているこの二匹…。

無邪気にじゃれ合っている姿を見るのが、何よりの心の癒しです!