犬の里親日記(15)

セカンド・オピニオン

2012.10.24


半年間、毎日フィラリアの治療薬を服用させているにもかかわらず、

「経過を観せに連れてくるように…」とも言わず、

検査をお願いしても、「そんなに早く陰性化する筈ないから!」と拒否する今の獣医さんの治療方針に、

正直、「大丈夫かな?年齢で手術の腕が落ちたために、手術を敬遠しようとしているのでは」

今、サクラの治療をお願いしている獣医さんに、そんな不信感を抱いてしまいます。


「サクラの避妊手術をどうすべきか」と悩んだ末に、セカンド・オピニオンを求めて、別な獣医さんを訪ねてみました。

聴診上心臓の雑音もなく、見かけ通りに元気な状態であることに、一安心です。

この方は、愛護団体の要求を受けて、フィラリア陽性の犬の避妊手術を数多く実施しておられるとのこと…。

その方のお話から、以下のようなことが納得できました。


愛護団体から依頼されるフィラリア陽性犬の避妊手術は、

飼主さんが見つかり易い条件(避妊済)を整えるために、

そして新しい飼い主さんに無用な心配をかけないために、

その時の犬の健康状態さえ良ければ、多少のリスクを伴なおうとも実施するとのこと。

しかし、既に飼い主さんがいる場合には、「手術によるリスクを負うくらいなら、今のままの状態で良い」との考えもあるので…。

そんな獣医さんの説明に、納得はできました。


どんな手術でも、大なり小なりリスクは付きものです。

動物の場合でも同様ですから、飼い主が承諾書にサインしなければ、手術は行われません。

即ち、最終的な決断は、飼い主が負わなければならないのです。

ただ、子宮蓄膿症の心配や、悪性腫瘍に罹患し易いなどの問題も含めると、「いずれは避妊手術はやらなければ」というのが、私達夫婦の共通した認識です。

特に、子宮蓄膿症では、愛犬にとっても私達にとっても大変に辛い想い出がありますので…。


「昔は診断が困難な病気でしたが、今はエコー検査でいち早く診断できます。発情期が終わって1ヶ月ほど経過した頃に発症することが多いので…」

一番心配していたことは、とりあえずは払拭されたように思います。

「じゃ、その頃に念のために検査をお願いすることになろうかと思います!

とりあえず、今回の発情期はそのままにしておきますが、手術につきましては、もう少し様子を観た上で、ご相談させて下さい」

来春になれば、再び悩むことになるのでしょうが…。