犬の里親日記(14)

サクラの避妊手術、どうしたらいいの…

2012.10.17


昨日、小諸市の高台にある長野県動物愛護センター「ハロー・アニマル」に行ってきました。

すこぶる環境のいいところだとの噂を聞いていましたので、以前から一度訪れたいとは思っていたのですが、

この日は、サクラの避妊手術の可否を相談したいとの目的もあって、出掛けました。


このコラムの(1)で書きましたように、保健所から譲渡していただいたサクラを、我家に連れ帰る途中、

行きつけの獣医さんへ健康診断と避妊手術の相談に立ち寄ったのですが、

その際フィラリアに感染していることが判明し、その日から毎日薬を飲ませて続けています…。

「フィラリアの治療が最優先」との方針に従って、そろそろ半年が経過します。

我家に来た当初は、たまにゼーゼーした咳をすることがあったサクラでしたが、

最近はそんな症状も殆どなくなり、フィラリア症は良い方向で治癒に向かっているのだろうと考えています…。


そうなってくると、今度は子宮の病気が心配になってきました。

と言いますのは、私達が最初に飼った柴犬は、可哀想だとの思いから避妊手術を受けさせなかったばかりに、子宮蓄膿症という重い病気にかかり、

手術によって辛うじて一命を取りとめたいう、苦い思い出があるからです。

その二の舞を踏みたくないために、なるべく早めに避妊手術を受けさせたいと考えてるのです…。


ところが、今お世話になっている獣医さんは、

「先ず、フィラリアを完治させること。半年くらいでは、体内から除去できることなどあり得ない」と言われ、

「せめて検査だけでも…」とお願いしても、

「私の経験から言えば、無意味なこと!1年後でも遅くは無いでしょう」と、受け容れて下さいません。


様々な動物愛護団体のブログでは、保護した段階で、フィラリア陽性でも先ず避妊手術を行い、その後に治療していくと書かれています…。

各ブログではそんな情報が圧倒的に優位を占め、当方の頭の中も混乱。

そこで、開業している獣医師以上にフィラリアに感染した犬たちを数多く扱っているだろう「ハロー・アニマル」を訪ねて、じかに意見をお聞きしたいと思ったのです。


「ハロー・アニマル」の獣医師さんのお話では、個々の犬の全身状態を観て、手術するか否かを決めるとか!

一様に手術するわけではないことは理解できましたが、

「じゃ、今のサクラの状態で、手術の可否は?」ということは、私達には判断のしようがありません。

お世話になっているかかりつけの獣医さんに後ろめたさを感じつつも、

セカンドオピニオンを求めて、別な獣医さんに見ていただこうかと思っています。


「早目に避妊手術をして、余計な心配を払拭したい」という気持と、

「功を焦って、取り返しのつかないことになりはしまいか」という不安が交錯している状況。

ソラとはすっかりいい友達になって、無邪気に戯れる姿を見るにつけ、

最終的に飼い主が選択すべき決断の重要性が、重く心にのしかかっています。