犬の里親日記(9)

ソ ラ の 抗 議 行 動

2012.6.28


サクラが我家に来てから、2ヶ月になります。

捨てられて、仲間の柴犬と一緒に放浪していたのを保護されたこの子は、

来た当初は、仲間を探そうとしているのか、

フェンスの隙間から今にも脱走せんばかりの様子でしたが…。


生まれてから捨てられるまでの間、ブリーダーのケージの中で過ごしてきたのであろうこの子にとっては、

外の世界がよほど珍しいのでしょう。

鳥の鳴き声に反応したり、

飛び回る虫を追いかけたり、

排水溝の中で動く何かの小動物に興味を示したりと、

全てに好奇心を剥き出しにして、庭中を走り回っています。

それでも、「何かのはずみで…」ということは、常に警戒しておかなければならず、

留守にする時はリードに繋ぎますが、

普段の様子を見る限りでは、すっかり我家に馴染んでくれたように思えます!


先日も、庭を走り回っるそんな様子を見ながら、「サクラ!」と呼びますと、

嬉しそうに駆けて来て、無邪気に飛びつく姿が無性に愛らしくって、

「よしよし、サクラもすっかりお家の子になったんやな!」

そう言いながら、思わず抱き上げて、頬ずりをしました…。

その後直ぐに、「ソラにも愛想をしておかないと…」と、寝ている部屋に入ると!

部屋を出る時には異常のなかったフローリングの床が、濡れています…。

外の様子を察知したソラが、僻んで、故意に床にオシッコをしたのでしょう。


ソラは、家で保護し始めた当初から、拗ねると時々犬小屋の寝具にオシッコをすることがありました…。

しかし、家の中で生活するようになってからのまさかの出来事に、夫婦ともショックを受けましたが、

そのことでソラを叱らず、無視しながら黙々と床を拭きあげました…。

ソラのこの日の昼ご飯は、抜きです!

これまでは、ソラの失態に対し、厳しく叱っていた私ですが、

今回からは24時間、ソラを無視することにしました。

無視されるということに懲りて、今後こんなことをしでかさないでくれるといいのですが、果たして…。


ところで、そんな出来事のあった後のソラとサクラの関係ですが…、

私達夫婦だけとしか接触しないと、互いにきままにしているようですが、

見知らぬ人が来られたり、小動物などが新周してくると,

2匹は、阿吽の呼吸で行動を共にしている様子…。

まぁ、仲間意識が出来上がっていることだけは、確かでしょうね!