犬の里親日記(3)

ー一夜が明けましたー

2012.5.11


サクラの我家での生活2日目は、日の出とともに始まりました。

昨日、我家に連れ帰ってから、散歩に出した時には、数度に渡って大量の排便をしたことから、我慢強い子だと思っていましたし、

元来日本犬は、自分の起居する周辺で排尿・排便することは信じていましたが、

念のために夜中に一度、庭に連れ出したところ、すんなりと排尿。

再び玄関に戻すと、鳴くこともなく、静かに(多分)眠りに就いてくれたようです…。


ところが、夜が明け始めて周囲が明るくなってくると、しきりに「ク〜ン、ク〜ン」と、寂しそうな声で鳴き始めました。

その声を聞いてか、ソラは落ち着きなく吠えたてはじめました。

何を言いあっているのでしょうか?

時計を見ると、5時少し前…!

妻は眠い目をこすりながら、犬たちの朝食の用意に取り掛かります。

私はその間に、ソラはリードを離して、

サクラはリードを付けたまま、庭で用を足させます。

ますます夜明が早まるこの季節…、こんな様子だと、一体何時に起きることになるのやら…?


「食べ物の恨みは怖ろしい」と言いますので、食事はソラとは別な場所で…。

幸い、どちらも食欲旺盛なので、一安心です!


サクラのこれまでのストレス解放と、リードを離せばどういった動きをするのかを見るために、庭で放してみますと…。

すぐにフェンス際まで走って行って、隙間を見つけて脱出しようとする様子…。

玄関の外に繋ぐと、中に入れてくれとせがんでいた子が、

庭に放すと、何とか脱出して、仲間や飼い主を探そうとする様子。

ちょっと複雑な心境になりますが…。

早速、そこいらに転がっている大きめの石や、

ホームセンターで調達したレンガなどで、フェンス下の隙間をくまなく埋め尽くし、

半日がかりで脱出口を塞ぎました。

それでも、どこから脱出を試みるか分かりませんので、

今しばらくサクラのリードは付けたまま、我々の監視のもとで、放すことにします。


問題の、先住犬ソラとの相性ですが…。

ソラが匂いを嗅ごうと後ろに回ると。サクラは「ウーゥ、ワン!」と威嚇。

サクラには、「怒っちゃダメ!」と叱り、

ソラには「こんなチビに負けるな!」と励まします…。

ソラをひがませないように配慮しているつもりなのですが…、はてさて、どうなりますことやら!


この日も、昨日と同様に昼間は「ク…ン、クーン」と何度も鳴いていましたが、

日が暮れると静かになって、玄関で眠っている様子…。

長〜い、一日が、ようやく終わりました!