放 浪 記 (128)

同窓会報告(高校編)

2013.10.22


2013.10.14は、高校の学年同窓会。

50歳になった時から5年ごとに開催されており、こちらは万障繰り合わせて、毎回参加しています。


私の通っていた高校は公立の進学校で、特に3年生の時は、殆どの人は休み時間も席を立たずに、ひたすら勉学に励んでおり、

私には大変居心地の悪いクラスで、休み時間になると、所属していた陸上部の部室へ避難、同僚や後輩たちと駄弁っていました。

そんなクラスでしたから、一部の同級生を除いて、会話をした記憶は殆ど残っていませんでした。


卒業後四半世紀が経過した頃に舞い込んだ、3年生のクラス会の通知…。

「特に親しい友人もいなかったけど…」と思いつつも、

サラリーマン生活における自らの立ち位置の限界が見え始めた時期でもあり、

多少の懐かしさを覚えて、転勤で遠方の地に赴任していたにもかかわらず、「出席」の返事を出しました。


久しぶりに会った同級生が語る、各人各様の歩んだ履歴を聞いていると、

「こいつ、こんな面白い奴だったのか!」と、意外な側面に感心することしきり。

程度の差こそあれ、受験勉強で鬱屈した日々を過ごし、お互いを知る機会が少なかったせいでしょう…。

有り余るほどの時間を有し、事あるごとに語り合い、互いの長・短所を知り尽くした大学時代の同窓生の人生観は、概ね推測できるために、

価値観の相違が露呈することが何となく嫌で、再会に二の足を踏んできた分、

サプライズの多い高校の同窓会に、すっかりのめり込んでいった次第です!


ただ、前回くらいからは出席メンバーも固定化し始めて、話の内容にもややマンネリ化を感じ始めていたのですが、

今回は大学の同窓会と連チャンでもあり、迷わず参加することにしました。

折角の機会ですから、受け付け開始の1時間前には、陸上部の同僚で、今も親交を温め続けている友人と待ち合わせて、喫茶店で歓談。

気の置けない友人の存在は、本当にありがたいものです。


65歳になって仕事が一段落したからでしょう、

結構多くの新顔が出席していたようですが、

その中に、中学時代に一度同じクラスになったきりで、

その後気になりつつも、交友の機会がないままに卒業を迎えてしまったK君の顔を見つけました。

彼も、私と同じようにクラシック好きだったはず…。

そして彼の妹さんが、妻の兄と見合いをしていたということもあって…。

四方山話に花を咲かせるするほどの時間はありませんでしたが、

半世紀ぶりの再会を喜びあい、住所・電話番号の交換をし合えたことは、今回の大きな収穫でした!


この年齢になると、同窓生の訃報に接することも多くなりますが、

今回、同じ陸上部で切磋琢磨してきたW君が、昨年亡くなったことを知りました…。

4年前の陸上部のOB会に欠席だったために、気掛かりで、翌年に年賀状を出したのですが…。


次回は、卒業50年の記念同窓会として、3年後に行われることに決定しました。

K君とのような出会いを求めて、又々出席することになりそうです!