学生時代を懐かしむために、本当はJR京都駅から四条河原町までは市電(路面電車)に乗りたかったのですが、今は廃止されています。
で、「訛り懐かし…」の心境で、同じ公共機関の市バスに乗り込みました…。
吊革につかまりながら、満員の車内で話される京言葉を聞いていると、気分はすっかり学生時代に…。
四条河原町の繁華街や、四条大橋から見る加茂川沿いの街並みは、
代替わりした建物も多いのでしょうが、
昔も今も変わりない、京都独特の風情を醸し出しています。
会場に近い街角では、おぼこい表情の舞妓さんの姿を見かけましたが、
生で舞妓さんの姿を見るのは、多分これが初めてのはず…。
花街に出掛けることもなく、勉学やクラブ活動に勤しむ、模範的な学生だったのでしょうね、きっと?
男性陣の一部とは、卒業後も顔を合わせる機会があったこともあり、
概ね40年前のイメージと大きく異なる人がいなかったのは、予想通りでした。
女性陣とは、同級生結婚をした人以外は、まさに40年ぶりの再会!
しかし、会った瞬間に「○○さん!」と直ぐに分かった人も多く、
私の持論、「老け顔の人ほど、年齢を感じさせない」が、図らずも証明されました。
我が大学の女性たちは、地味だとは、よく言われていましたが…。
全く見当がつかなかった人!
理由は、「皆さん一様に学生時代よりすっきりとした、いい表情に変化していたため」、ということにしておきましょう…。
きっと、結婚相手に恵まれて、充実した生活を送っているのでしょうね!
ところで、同級生たちから見た私の変化ですが…。
近況報告をした時、「よく喋るようになった…」と言われましたが、
私は、全く変わってないつもり…。
ただ「初めて出席した人は、長めに!」と進行役から言われたから、
多分皆が知りたいと思っていることを、なるだけ分かり易く話そうと思っただけ…。
当の本人には、長過ぎるという自覚は、全くありませんでした。
でも、うんざりするほどスピーチの長い人って、同じような心境なのでしょうね…?
すみませんでした、次回からはもっと手短に喋るようにします…。
ところで、その変わりように注目していた幹事のA君、
学生時代と変わりなく、物静かで控え目な男でした。
退職後は、未だ教員生活を送っている歳の離れた奥さんや二人の子供のために、日々主夫業に勤しんでいるそうですが…。
KさんやHさんは残念ながら欠席で、当初の目論見は敢無く崩れましたが、
これまで記憶から遠ざかっていた女性陣の充実した生き方の片鱗に触れることができて、思いがけずも楽しいひとときを過ごすことができました。
同窓会というと、ついつい異性の方に目を奪われがちになりますが、
男性陣との会話も、過去を振り返るようなものよりも、
むしろ、これからの自分なりの生き方を考える、前向きな印象が強かったことは、大変喜ばしく思えました…。
介護施設にいる母と面会するために、残念ながら二次会には出られませんでしたが、
3年後の同窓会にも、万難を排して出席したいと思っています。