放 浪 記 (124)

又々、同窓会の案内状が…

2013.7.4


前回、たまたま東京で開かれた高校の同窓会のことを書きましたが、

それが終わった数日後に、今度は京都での大学の学部同窓会、

さらには、大阪での高校の学年同窓会の案内状が相次いで届きました。

どちらも開催日は、今秋10月の体育の日の絡んだ連休、

しかも、たまたまですが二日連続で開かれるという、遠方から出向く私にはうってつけのスケジュール…。


ただ、65歳になる私が現在生活の中心に据えている軽井沢でのボランティア活動は、毎年10月中旬過ぎから11月の始め頃までが最も忙しい時期でもあり、

そんな時期を控えて長距離移動をすることは体力的に負担が大きすぎて、一時は躊躇したのですが…。


60歳代半ばに差し掛かり、あと何年、現在のような生活が送れるのかは、分かりません。

そんな私にとって、今年の同窓会は一度の長距離移動で高校と大学の学友との旧交を温める絶好の機会であり、

同窓会出席のために関西に出向く機会も、これが最後になるかもしれません。

妻から、「こんなチャンスに出掛けなかったら、後々まで絶対に後悔すんで!」と背中を押されたこともあって、

どちらにも「出席」の返事を出しました。


社会に出てからは、過去を振り返る精神的・時間的な余裕のないままに、会社人間として働いてきた私…。

休日は、ひたすら趣味の音楽を聴くことと、疲れた身体を休養させることに費やしていたため、

若い頃は、学友からお誘いがあっても、根っからの出不精もあり、

「未だ、過去を振り返る年でもない」との理由で、お断わりをしてきました。


しかし、45歳の時に舞い込んだ卒業後初めて行われる27年ぶりの高校の同期会の案内状を手にして、無性に懐かしさを覚えました。

その頃、サラリーマンとしての限界を、うすうす感じ始めていたように記憶しています。


立食パーティー形式で行われたこの同窓会では、

女性たちは一様に、片手に飲み物のグラスを、もう片手には食べ物を乗せた皿をもって、

精力的に会場内を闊歩しながら喋りまくる、

そのパワーに圧倒されたものでした…。

一方の男性陣は、自らの権勢を誇るかのようにひたすら名刺を配り歩く人たちと、

会場の片隅にこじんまりとまとまって、仕事上の悩みや不満を打ち明け合っている人たちと、

そんな二手に分かれていました。

私は、もちろん後者のグループに属し、職場は異なれども共通した悩みを抱きつつ、前向きに進もうとする友の存在に、

ほっとしたり、励まされたりしたものでした…。


あれから20年が経過、サラリーマン生活を終えた学友たちの変貌ぶりを楽しみに、出掛けることにします。