中間集計で、国語の平均点が大きく下がり、5割を切って、過去最低の結果になりそうだと書かれていました!
その原因と考えられるのが、第1問目に出題された小林秀雄の随筆「鐔(つば)」にあるというのです。
小林秀雄の作品と言えば、難解な文章で知られており、
私たちの世代の人間は、大学受験の必読書として、一度は熟読しておくべき文章と認識しておりました。
「無常といふ事」「当麻」「モオツァルト」などを読み解こうと試みましたが、
断片的に文章を理解するのがやっとで、
いくら時間をかけても、論理的に読み解くことは覚束なかったこと、今でも覚えています…。
ただ、それ以来半世紀にわたり、いろんな本を読み、様々な人生経験を重ねてきているのですから、
国語力ぐらいは、今の受験生と対等以上に勝負できるだろうと考えて、果敢にこの難問に挑戦してみましたが…。
いやー、難しかったです…!
第1問目だけを解答するのに、おおよそ40分近くかかりました。
時間に追われなかった分、何度か読み返して正解を導き出すことができましたが、
もし本番だったら、一読しても理解できずに、
焦って、解答を導き出すことなどは、覚束なかっただろうと思います。