引退の理由は、「結果が出なくなった!」…。
いかにも彼らしく、全ての原因は自分にあることを認めた潔い発言に、
「怪我などの不運もあったけど、本当に御苦労さま!」と、心から拍手を送りたいと思います!
ドラフト会議で、巨人軍に入団が決まった年の暮れに、
私は出張先の金沢駅構内で、たまたま星稜高校の制服を着た彼の姿を見かけました。
周囲の人が、何やらコソコソ話をしながら構内の一角に視線を向けているのに気付き、それとなく目をやると、
飛びぬけて背が高く、がっしりとした高校生の姿が…。
TVで見ていた松井選手だと、すぐに気付きました。
「金沢の土産話に…」というつもりで、それとなく近づいてみましたが、
当時からマスコミに散々もてはやされていたはずの彼の物腰や態度は、
予測に反して規律正しく謙虚で、
いかにも清々しい若者という印象を抱きました。
いちいちは覚えていませんが、巨人入団後の彼の行状にも、しばしば好感を抱いたものでしたが、
とりわけ彼の座右の銘とされる「努力できることが、才能である」という、お父さんからの教え!
努力不足を、今も周囲の責任に転嫁しがちな私ですが、
この言葉を知って以降は、先ず自らを戒めるように思考しているのですが、果たして…。
今も彼から滲み出る謙虚さは、これを実践することによって培われたのだと、私は信じています。
巨人が負けると喜ぶプロ野球ファンの私ですが、松井が活躍して巨人が勝った時には、「ま、仕方ないか!」と納得していた、
今から思えば、「隠れ松井ファン」だったのでしょうね。
燃え尽きるまで現役を続けることも美学でしょうが、
松井選手には潔さが似合うと思う私は、
現役として日本球界に復帰することなく、このまま指導者の道を歩んで欲しいと願っています…。