放 浪 記 (109)

48 歳 の 年 齢 差 !

2012.7.29


全国のあちこちで最高気温が35℃以上の猛暑日を記録した先週の木・金曜日、

一泊の課外学習で軽井沢に来ていた神奈川県の女子高校の1年生のグループ2組を対象に、旧軽井沢周辺を案内する機会がありました。

私との年齢差48歳、

初対面のお爺ちゃんが、今の若い子との、コミュニケーションがとれるのか!

受けを狙って、AKB48の基礎知識ぐらいは知っておかなければ、などと考えもしましたが…。


ただ、根が楽観主義者の私…!

時代を取り巻く環境は違っても、同じ人間同士!

「興味の対象は異なれど、夢多かりし年代に違いない!」と、割り切ることにしました。

はきはきとした口調で話すことを心掛けて、

あとは「64年間に培ってきたノウハウで、原寸大の対応をすれば、何とかなるだろう」と、高を括ることにしました。


結論から言うと、今の16歳の高校生は、48年前の私達と同じ高校生だと思いました。

ガイドする私の話に熱心に耳を傾けてくれるグループもいれば、

自分達が中心になって、愉しそうに歌を歌っているグループもいますし、

寝不足で疲れ切っているせいか、「あと何分くらいで、着くのですか?」と、何度も訊いてくるグループもいます。

でもガイドの途中で、一人一人にそれとなく話しかけると…、

私達のl高校生時代と同様に、各人各様の夢を抱いていることを、

ある子はとうとうと、

ある子は、照れながらもぎこちなく話してくれるのです…。

「そんなもの、ないよ!」と、つっけんどんに悪びれる子がいるのも、我々の時代と同じです!


室生犀星や川端康成といった、我々の年代にとってなじみ深い名前には、全く反応しなかった彼女らも、

教科書で習ったという芥川龍之介の宿泊した宿を紹介すると、

「すっごい、ここに泊ってみたい!」と、目を輝かせたのには、驚いてしまいました。

小学生時代から塾通いで時間的な余裕がなく、興味の対象が均一化されていることが、何となく気になりました、