一泊の課外学習で軽井沢に来ていた神奈川県の女子高校の1年生のグループ2組を対象に、旧軽井沢周辺を案内する機会がありました。
私との年齢差48歳、
初対面のお爺ちゃんが、今の若い子との、コミュニケーションがとれるのか!
受けを狙って、AKB48の基礎知識ぐらいは知っておかなければ、などと考えもしましたが…。
ただ、根が楽観主義者の私…!
時代を取り巻く環境は違っても、同じ人間同士!
「興味の対象は異なれど、夢多かりし年代に違いない!」と、割り切ることにしました。
はきはきとした口調で話すことを心掛けて、
あとは「64年間に培ってきたノウハウで、原寸大の対応をすれば、何とかなるだろう」と、高を括ることにしました。
結論から言うと、今の16歳の高校生は、48年前の私達と同じ高校生だと思いました。
ガイドする私の話に熱心に耳を傾けてくれるグループもいれば、
自分達が中心になって、愉しそうに歌を歌っているグループもいますし、
寝不足で疲れ切っているせいか、「あと何分くらいで、着くのですか?」と、何度も訊いてくるグループもいます。
でもガイドの途中で、一人一人にそれとなく話しかけると…、
私達のl高校生時代と同様に、各人各様の夢を抱いていることを、
ある子はとうとうと、
ある子は、照れながらもぎこちなく話してくれるのです…。
「そんなもの、ないよ!」と、つっけんどんに悪びれる子がいるのも、我々の時代と同じです!
室生犀星や川端康成といった、我々の年代にとってなじみ深い名前には、全く反応しなかった彼女らも、
教科書で習ったという芥川龍之介の宿泊した宿を紹介すると、
「すっごい、ここに泊ってみたい!」と、目を輝かせたのには、驚いてしまいました。
小学生時代から塾通いで時間的な余裕がなく、興味の対象が均一化されていることが、何となく気になりました、