放 浪 記 (100)

私の、世紀の天体ショー

2012.5.21 


世紀の天体ショー・金環日食!

いよいよその日がやってきました。

とは言っても、60数年も人間をやっていると、

「周りが騒いでいるだけで、どうせ大したことはないわ!」と、

つい冷めた目で世の中を観てしまうようになってしまった、最近の私!


小学生の頃、授業を中断して、

校庭でセルロイド製の下敷きをかざしながら、

金環日食(だったと思います?)を観察をした記憶があります。

好奇心旺盛だったはずの年代でしたが、

太陽が翳り出して、周囲が薄暗くなり始め、風が吹き出したことは覚えていますが、

そんな自然界の現象に感動した記憶は、全く残っていません。

その頃から、科学的な好奇心とはおおよそ縁がなかった、ということでしょうね。

ただ、「次に地元(大阪府高槻市)で見られるのは50数年後」と聞いて、

子供心なりに「60歳を超えたお爺さんになっているのか!でも、それまで生きているのかな?」と考えていたことを、ふと思い出しました。

「その時の50数年後というのが、今回の天体ショー!」

そう考えると、急に懐かしさを覚えて、

何とも言えない感慨に、ふと浸りました。


それに、今朝の軽井沢は晴天に恵まれ、

TVのモーニングショーでも、しきりに「世紀の天体ショー」を煽っています。

太陽は既に、月の陰に入りつつあると,熱っぽく報道鶴ニュースキャスター!


ここまでお膳立てが整えられると、

科学に夢を抱くことが出来ない大人になってしまった私でも、

「じゃ、観てみようか」と、ホームセンターで買ったサングラスを取り出しましたが…。

TVでは、「サングラスの中にも、まともに太陽を見ると眼を傷めるものもある」と注意を促し、

その見分け方を説明しています。

蛍光灯の光が、ぼんやりとしか見えないものなら、大丈夫だとか!

試してみると、はっきりと見えるではありませんか…!

仕方がないから、せめて木洩れ日で金環日食を体験しようと決心しました…。


この貴重な(?)体験を「放浪記」にエントリーする下準備のために、、パソコンの前に坐りました。

外は、次第に薄暗くなってきます。

時計を見ながら、「未だ少し時間があるな!」と、キーを打ち続けていると…。

ふと気が付くと、外は明るくなり始めていたのです!

折角の金環日食は、終わってしまいました!

やれやれ…。