いよいよその日がやってきました。
とは言っても、60数年も人間をやっていると、
「周りが騒いでいるだけで、どうせ大したことはないわ!」と、
つい冷めた目で世の中を観てしまうようになってしまった、最近の私!
小学生の頃、授業を中断して、
校庭でセルロイド製の下敷きをかざしながら、
金環日食(だったと思います?)を観察をした記憶があります。
好奇心旺盛だったはずの年代でしたが、
太陽が翳り出して、周囲が薄暗くなり始め、風が吹き出したことは覚えていますが、
そんな自然界の現象に感動した記憶は、全く残っていません。
その頃から、科学的な好奇心とはおおよそ縁がなかった、ということでしょうね。
ただ、「次に地元(大阪府高槻市)で見られるのは50数年後」と聞いて、
子供心なりに「60歳を超えたお爺さんになっているのか!でも、それまで生きているのかな?」と考えていたことを、ふと思い出しました。
「その時の50数年後というのが、今回の天体ショー!」
そう考えると、急に懐かしさを覚えて、
何とも言えない感慨に、ふと浸りました。
それに、今朝の軽井沢は晴天に恵まれ、
TVのモーニングショーでも、しきりに「世紀の天体ショー」を煽っています。
太陽は既に、月の陰に入りつつあると,熱っぽく報道鶴ニュースキャスター!
ここまでお膳立てが整えられると、
科学に夢を抱くことが出来ない大人になってしまった私でも、
「じゃ、観てみようか」と、ホームセンターで買ったサングラスを取り出しましたが…。
TVでは、「サングラスの中にも、まともに太陽を見ると眼を傷めるものもある」と注意を促し、
その見分け方を説明しています。
蛍光灯の光が、ぼんやりとしか見えないものなら、大丈夫だとか!
試してみると、はっきりと見えるではありませんか…!
仕方がないから、せめて木洩れ日で金環日食を体験しようと決心しました…。
この貴重な(?)体験を「放浪記」にエントリーする下準備のために、、パソコンの前に坐りました。
外は、次第に薄暗くなってきます。
時計を見ながら、「未だ少し時間があるな!」と、キーを打ち続けていると…。
ふと気が付くと、外は明るくなり始めていたのです!
折角の金環日食は、終わってしまいました!
やれやれ…。