買い物に行くルートの一つで、
ごく稀に、路側に車を止めて、碑に向かって手を合わせておられる方を見かけますが、普段は顧みる人もなく、ひっそりと佇んでいます…。
ところが今日は、珍しく多くの人々が碑の周囲を取り囲み、花が供えられています。
あさま山荘事件の終結から、今日で40年が経ったことを、帰宅後にTVのニュースで知りました。
40年前のこの日、
大学卒業を目前にした私は、ゼミの教授・助教授(今は准教授と言うそうですが)による、提出した卒業論文についての口答試問を受け、
その後、恩師も含めたゼミの仲間全員で、大学近くの旅館で打ち上げ会をやっていました。
その席で、連合赤軍が籠城した山荘に、人質を救出するために機動隊が突入するとの情報を耳にし、
全員の眼は現場を実況中継するTV画面に集中…。
時々、思い出したように酒を酌み交わしながら、固唾を呑んで見守っていたことを思い出します。
そんな出来事が、思う存分に自由を謳歌できた学生生活終焉の日として、象徴的に今も心に刻まれています。
連合赤軍派による一連の事件は、若さゆえの過ち・暴走と言う言葉だけで償える問題では断じてありませんが、
この事件が報道される度に、当時の活気に溢れた学生生活を、懐かしく思い出してしまうのです…。