放 浪 記 (85)

今 年 の 年 賀 状

2012.1.16 


サラリーマン時代に比べますと、年賀状のやりとりも随分少なくなりました。

しがらみがなくなって直ちに交友を絶った人、逆に絶たれた人。

自ら一方的に交友を絶ち、清々した反面、

逆の立場になると、世の無常を痛感する身勝手さ!

年齢とともに生活環境や価値感の相違が鬱陶しく感じられて、

毎年の賀状だけでお付き合いをする友人さえも、ごくごく限られてしまいましたが、

今残された全てが、私の一目置く人ばかりです…。


ところで、そんな彼・彼女らから頂戴した賀状で、今年目立ったのは、

「大学院で、○○を研究しています」とか、「シニアーコースで、△△を学んでいます」といった類のコメント!

確かに、学生時代から勉強好きで、ゼミで発言する姿を容易に想像できる人もいるにはいるのですが、

大部分は、授業は単位修得のためと割り切り、

ひたすらクラブ活動に励んでいたり、

インフォーマルなグループの中で独学していた人たちばかり…。

定年退職後の大化けぶりに、「一体、どんな心境の変化?」と、つい突っ込みを入れたくなってしまいます。

まさか、「気がつけば、やることが見当たず、家でごろごろしていても女房に疎んじられるから」とか、

「肩書きがなくなったから、名刺代わりに」なんてこと、よもやないでしょうね?


ちなみに私は、象牙の塔(旧ーゥ!)で業績を上げておられる人から教わることよりも、

在野でことこつと業績を重ねておられる方の発言に、より深い味わいを感じるのです!