妻:「あれって、何のこと」
私:「あれやないか、なんとかいう…(<陰の声>一体何十年夫婦をやってんねん。話の流れから、それくらいのこと、察するのが当たり前やろ!)」、
妻「憮然…(<陰の声>毎日、食べる、散歩する、音楽を聴く、寝るだけの、自分の好きなことしかやらへん決まりきった生活で、約束した玄関やオーディオ室の掃除はやろうともせーへん。そら、ボケてくるのが当たり前やわ!)」
還暦を過ぎた夫と、還暦間近な妻との、ここ数年の会話パターンです…。
このままでは、夫婦ともに認知症の心配が深刻化してきそうなので、
私はホームページを作って、年間200曲を目標にCD試聴記を書くことによって、
妻はNHKラジオの英会話教室を通じて、日々リーディングとリスニングのトレーニングに努めることによって、
お互いに頭脳を活性化させようとしているのです…。
先日、所要のために久しぶりに大都会へ出掛けた妻が、帰宅するなり、開口一番
「ああ、情けない!田舎住まいで、長い間他人様と会話らしい会話をしてへんと、おかしなってくるわ」
「どないしたんや」と、私…。
「○○ホテルのロビーで、エレベーターに乗ろうとした時、先に乗っていた外人さんが、閉まりかけていたドアーを、ボタンを押して開けてくれはってんやけど…」
「フン、フン!」
「その時思わず口をついて出た言葉が、“スンマセン!”。それも大阪弁で…。“Thank you ”の一言すら、思いうかばへんのやから…、ほんまに情けないわ!」
毎月15日になると、いそいそとテキストを買いに本屋さんへ出向く姿を見、
自宅には何年分かのテキストが積まれていることも知っているのですが…。
ちょっとばかり、心配になってきました。