金融機関に出かける手間も省けますし、お金と引き換えに商品を受け取るという方法は、私にとっては最も安心できる購入方法だからです。
ところが売り手側にとっては、只取りこそ防げるものの、急に気が変わって到着時にキャンセルされたり、時には悪質な悪戯だったりと、リスクの高い方法でもあるのでしょう。
ですから入金を確認してからでないと、商品を発送しないという店もありますが…。
猜疑心が強い私は、ネット上でしか知らない店から、料金先払いなどという買い物はできませんが、顔なじみで信頼できる店ならば、話は別!
昨日は、数年振りに銀行のATMを使っての振り込み手続きに行ってきました。
銀行の駐車場は、月末と月曜日が重なって、駐車待ちの車が国道まではみ出し、男性の行員さん二人が、懸命に誘導をされており、ATMの前には、案の定長い行列が…。
ようやく自分の順番がきました。
分かり易いように敢えて実名を出しますが、みずほ銀行の某支店の口座に振り込むべく、手続きを開始しました。
最初に迷ったのが、入金手続きの方法。『カード』『カードと明細表』『現金』『現金と明細表』から選択せよ、との画面表示でした。
「明細表って?」と疑問を抱きつつ、支払い後の残高を確認したいと考えて、『カードと明細表』を選んで、次に進みました…。
金融機関名の選択の時、最初目に入った『みずほ…』の文字を押しました。
「もたもたしていると、みっともない」という潜在意識が、操作を急がせるのです。
次に表示された支店選択の画面を押したのですが、指定された支店名が表示されません。
止むを得ず、いったん手続きを中止して外へ出、注文先に電話を入れて、あらためて銀行名、振込先支店、口座番号を確認しましたが、間違いはありません。
そこで行員さんに事情を説明したところ、
『みずほ…』には、『みずほホールディングス』『みずほ銀行』『みずほファイナンシャル』があって紛らわしく、
どうやらそこで早合点したらしいことが判明しました。
でもATMの操作って、本当はじっくりと画面表示を確認しながらやらなければならないんでしょうが、
後ろで待っている人がいると思うと、なかなかそうはできない雰囲気があるのですよね!
そこで、あらためて前と同じように操作を進めていきました…。
『みずほ銀行』を確認して押すと、今度は指定された支店名が表示されました。
支店名を押して口座番号を入力し、確認を押したところ、
次の画面が表示され「通帳を入れてください」。
「何故?通帳は不要だったはずでは…」との疑念が…。
その時点でATMの操作は諦めて、「振込依頼書」に所定事項を記入。
窓口で振り込み手続きをしようとしたのですが、
「お客様、もしよろしければATMの方が手数料はお安くなりますので、お側で操作のご案内をさせていただきますが…」。
ご厚意をありがたく受けて、ご指導を賜わりました。
そのおかげで、ようやく通帳が必要となった理由が判明しました。
本来ならば『カード』を押すべきところを、『カードと明細表』を押したことが原因だったのですね。
ならば、最初から『カードと通帳』と表示しておいてよ!
行員さんは恐縮(バカに?)しながらも、
「普通に押していただければ、手続き終了後には振込先や振込金額と取引後残高が明示されたご利用明細が出ますので…」
そのように、懇切丁寧に説明してくださいました…。
今はよーく理解できているつもりですが、
時間が経てばすっかり忘れてしまって、多分今日と同じような過ちを繰り返すだろうと思います。
手続きを済ませて、ふと「ご利用明細」を見ると、手数料が525円もかかっているのです。
宅急便や郵便などの代引き手数料は、荷物を家まで運びこんで、集金しても315円!
銀行は、こちらから出向いて、普通ならATMの指示に従って操作するだけで、525円!
それだけの手数料を取るのなら、いっそATMからの振り込み機能を全面廃止して、 窓口のみの取り扱いにすれば、振り込め詐欺の被害も、激減するように思うのです。
「銀行って、省力化と称して『振り込め詐欺』の原因を作っておきながら、性懲りもなく、楽をして庶民から金を吸い上げるところだなぁ」
そんなことを考えてしまった一日でした。