放 浪 記 (71)

要注意ゾーンに!

2011.1.18 


先日、降雪に備えて車のガソリンを補給するために出かけた時、「ついでに銀行に立ち寄って、今月の生活費を下ろしてきて」と、妻から依頼されました。

嘗ては、ガソリン代は全て自分の小遣いで賄えていたのですが、

他に収入の見込めない年金生活者となった今は、給油の都度、生活費から捻出するようになってしまいました。

我が家の財務大臣から渡されたガソリン代5000円と銀行のキャッシュカードを持って出掛け、恙無く目的を果たして、道草を食うこともなく帰宅。

「はい、これガソリン代のお釣り!」と言って小銭を渡し、そのまま部屋のパソコンに向かおうとしましたら、「ちょっと!下ろしたお金とキャッシュカードは…」。


物忘れを装って妻をからかうつもりはありませんし、ましてや下ろしてきた生活費を猫ババするつもりなど、毛頭ありません.。

ただ、銀行でお金を下ろして、そのあとでガソリンスタンドで給油したことによって、頭の中は「六百数十円」のお釣りを妻に返そうか、そのまま小遣い銭の足しにしようかと、取るに足らないつまらないことを考えていたために、

下ろしてきたばかりの(私達にとっては)大金と、大切に保管しなければならないキャッシュカードのことなど、すっかり忘れてしまっていたのです。

最近、単純な作業でも一時に複数をこなそうとすると、こんな失敗を時々起こしてしまいます。


このケースは、その場で妻に言われなくともすぐに気付き、大過に至ることはなかったでしようが、

一瞬の物忘れが、自分達の老後の生活に重大な支障をきたすことにならないか、本気で心配しています。

数か月前にも、あるスーパーに設置されている2か所のキャッシュコーナーから現金を引き出したあと、ふと気付くと、後で引き出した方の明細書が見当たりません。

取り忘れたのか、はたまた「不要」のボタンを押したためなのかが分からず、

「もし取り忘れだったら、悪用されたらどうしょう」などと、しばらく心配が絶えませんでしした…。

大けがをしないうちに、一時に複数の作業をすることは止めるべきだろうと、妻と話し合っているところです。


日々、頭を使うようにすれば、認知症を予防できるのではないかと始めたホームページですが、

せっかくの努力にもかかわらず、どうやら私の頭脳は、要注意ゾーンに入りつつあるようです。