妻も私も、一応は市街地育ちということで、食べてもよいものか、或いは毒キノコなのか、全く見分けがつきません。
時々ご近所の方から「こうすると美味しいですよ!」と、キノコの名前と調理法の説明つきでおすそ分けを頂くのですが…。
用心深いというか、神経質に過ぎるというか、実を申しますと、疑い深い私たち夫婦は、スーパーでパックされた物しか食べたことがありません。
「あげる」と言われた時には、いったんは必ずお断りするのですが、
せっかくのご厚意に角が立つといけませんので、その場の雰囲気を読んだ上で、「じゃ、早速食べてみます!」と笑顔で頂戴したことも、過去に何度かありました…。
でも、申し訳ございません!これまでに頂戴したキノコ類は全て、人目に触れないように包装したうえで、そのままゴミ箱へ直行しているのが実情なのです。
ところが、すでにニュースでご承知のように、スーパーでパック詰めで売られている中に、毒キノコが混じっていたとか。
猛暑のせいで、キノコの色調が微妙に変わっているために、区別がつきにくくなっているとのこと。
昨日、直ぐ下の集落からキノコ採りに上がって来られた地元の農家のご婦人と出会った時、そんな話題を出して「気をつけてくださいね!」と言いますと…
「大丈夫!怪しそうなのはちょっくら口に含んで、変だと思えば、吐き出しゃ大事には至らんで!いつもそうしとるから…」
…こちらの心配は、あっさりと笑い飛ばされました。
たくましいというか、開いた口がふさがらないというか。
想像を絶する豪快なお言葉に、唖然とした私は、「毒キノコって、どんな味がするのですか」と突っ込むことも出来ませんでした。
これをお読み下さった方!間違っても試してみようなどとは、決して思わないでくださいね。