昨日は日中の陽射しも殆どなかったので、室内の気温が上がることもなく、クーラーはもとより扇風機なしでも、ほぼ快適に過ごせました。
勿論、二匹の老犬が暑がらずに、気持よさそうに昼寝をしてくれているからこそ、飼い主も心穏やかに過ごせるわけなのですが…。
その平和な姿を見ながら、久しぶりにカーター・ディクソンの推理小説を読もうとソファーに横になったが最後、
猛暑の疲れが出たのでしょう、1ページを読み終えることなく、寝込んでしまいました。
一寝入りした後は、猛暑にも食欲だけは衰えることのない推定5歳の元放浪犬ジャーマン・ショートヘァ・ポインターを連れて下の畑を散歩していると、
「熊が出没し始めた」との情報が…。
今年は雨が多く、山の木の実が不足している可能性もあり、トウモロコシ畑を狙って、頻繁に出没するかもしれません。
ウォーキングや犬の散歩にも、熊除けの鈴を携行するようにしなければ…。
もっともこの熊除けの鈴、どのくらいの効果のあるものかは、分かりませんが。
昨晩はそんなことを考えていると、我家の恐らく周囲10m以内で、「ピュー、ピュー」という動物の鳴き声が…、日本鹿のようです!
室内で眠っていた老犬は、それに反応して目を覚まし、私の顔を見ています。
若い頃は気配を察するだけで、外来者を威嚇するために庭へ飛び出して行った彼女たちですが、
視覚が悪くなってからは不安の方が強いのでしょう、
安心できる部屋の中で静かに様子を窺う、或いは無関心を装うようになってきました。
彼女らは、そういった事情でやむを得ないとは思うのですが…。
ところで、そんな近くに日本鹿が来ているにも関わらず、
しかも外で寝ていて直近でその鳴声を聴いているにも関わらず、
若々しく元気溌剌として、視力の衰えを感じさせない我家のポインター嬢の鳴声が、一向に聴こえてきません。
お馴染みの顔ぶれで、外来者と感じないためか、
はたまた自分より強そうな動物には危険を感じ、居留守を決め込んでいるのか、
本人に訊いてみなければ分かりませんが…。
この一見すると猛々しい猟犬を思わせるポインター嬢を連れて散歩中に、万が一熊に出くわしたとすれば、
「飼い主を置いて一目散に逃げて行くだろうな」というのが、最近意見が噛み合わなくなった夫婦間での、唯一といってもよい認識が一致した見解でした。ヤレ、ヤレ…!