放 浪 記 (63)

我家のスタミナ食

2010.7.27 


土用の丑の日、妻の長兄からクール宅急便で鰻の蒲焼が送られてきました。

若い頃からの大好物で、妻の実家で夕食を頂く時には、義母は手料理だけでは満足できないのではと気遣い、いつも近所の魚屋さんに出向いて、脂の乗った特級品二匹を、必ず食卓に載せてくれたものでした。

今日届いたのは、そのお店で焼いている蒲焼が3匹…。

1匹を後日の楽しみのために冷凍保存し、うち1匹は早速夜の食卓を賑わしてくれました。


箸でつまむと、厚く柔らかい身が、香ばしく焼かれた薄くてちぎれそうな皮からホロリと離れる、極上品です!

最近我が家で食べる、身と皮の厚さが殆ど同じで、箸でさばいても容易には離れず、何度も噛まないと喉を通過しないような皮の固い鰻とは、全然違います。

たれの味も昔懐かしく、ご飯を一膳余分にお代わりして、大満足で食事を終えました…。


しかし翌朝、胃が何となく重いのです。

還暦を過ぎて消化機能も低下しているでしょうから、せいぜい半匹くらいに抑えておけば良いものを、

根が卑しいものですから、美味しいとついつい食べ過ぎてしまうのは、昔から少しも変わっていません。

若い頃は、二匹を平らげても平気だったのですが…。

妻に言うと険悪なムードになりそうなので、我家備え付けの胃腸薬を飲んで何とかごまかしましたが、それでも今日は、いつもほど食欲は湧いてきません…。


3年ほど前からは、3番目の兄が送ってくれる松阪牛の霜降り肉でも、同じように胃腸薬のお世話にならざるを得ず、こちらの方はもも肉を送ってもらうようになりました…。

スタミナ料理の定番ニンニクも、30歳代の前半に食べ過ぎて胃が重くなり、一週間ほとんど食事ができない状況に…。

以来、せいぜい餃子にして6個分くらいが限度になってしまいました。


そんなこともあり、我家の夏のスタミナ食は、オクラ・納豆・山芋が三種の神器。

肉食系の私には、何とも楽しみのない夏の食生活です!

年齢は取りたくないものですね…。