放 浪 記 (39)

一 喜 一 憂

2009.11.5 


10月の初め、特定検診のために最寄りの診療所に行った時、血圧が150/100と高いことを指摘され、血圧計があれば朝晩自宅で測定して、2週間ほど記録するように言われました。

我家には、10数年前に会社のレクリェーションでもらってきた血圧計がありましたので、生活習慣をそれまでと変えることなく、言われたとおりに測定続けましたが、朝の最高血圧は、コンスタントに140〜150を記録。

そのデータを持参して診療所を受診しました。


まず血圧を測定され、「高いですねぇ。160/100です!」

そして家庭での血圧測定の結果を見ながら、「相応のお年ですし、薬を飲んでコントロールすることを考えませんか」。

最高血圧160と言われ、ショックを受けていた私は、「ポックリ逝くのは一向に差し支えないのですが、寝込んで介護される身になることだけは避けたいので、服薬した方がいいとおっしゃるのでしたら…」と、医師の提案を受諾。

朝食後と夜寝る前の、一日2回の服用を指示されたのですが…。


「なぜ、減塩や運動などの、生活指導から始めないのかな?」と思いながらも、帰宅後すぐに、これからお付き合いする薬の副作用を調べるために、インターネットを見ると、

用法欄に『通常、成人は一日1回服用』と書かれています。

「なぜ、さいしょから2回なんだ…」いったん疑念がわき始めると、診療所での血圧の測定法までが、不審に思えてきます。

以前は腕まくりをして、圧迫帯を直接上腕部に巻き付けて測定したものでしたが、

最近は機器の精度が向上したのか、着衣の上から(薄いセーターを着ていました)圧迫帯を巻き付けて測定したのですが…。

試しに、我が家の10年以上前の血圧計で同じようにして測定すると、

直接上腕に巻きつけるよりも、10以上高い値が出ます!


そんなことが重なり、医師にすっかり疑念を抱いてしまった私は、遠方で開業医をしている義兄に相談した上で、

まず減塩を実施することによって、経過を観察することにしたのです。

今頃の時期になると、我が家では圧倒的に鍋物が多くなるのですが、妻は塩・醤油の量を減らして味気なくなる分、日本酒を多めに使って、コクを出す工夫をしてくれました。

昼によく食べる麺類は、これまで飲み干していた汁を、ほとんど残すようにしました。

今まで刺身全体につけていた醤油も、少しだけつけるように変えましたが、それでも慣れればおいしく食べられます。

結果、1週間ほどすると、朝の最高血圧は、高い時でもせいぜい140どまり、最近は130なんて日もあって、すっかり気分を良くしていたのですが…。


ところが、11月3日の午後から急に冷え込み始めて、最低気温が−4℃となった4日の朝には、最高血圧は151に!

「何かの間違いだろう」と思い何度も測り直しましたが、いずれもその前後の値を示し、大きなショックが!

そろそろ解禁しようと思っていた、大好きな台湾料理の店へ出かけるのも、しばらく延期のせざるを得ません…。やれやれ!