放 浪 記 (36)

台風情報

2009.10.8 


台風18号が、二年ぶりに本土を直撃する可能性が高いとの報道を聞いて、昨夜(10/7〜8)は、眠れない夜を過ごしました。

2年前の九月、伊豆半島をかすめて北上してきた台風によって、軽井沢町内では数多くの樹木が倒れて送電できず、私の住む地域でも、三晩にわたって電気が使えない不自由さを、身をもって体験しました。

倒木による家屋の損傷がなかったことは、不幸中の幸いだったのですが、再び同じような事態が生ずると、「今度は、もしかして我が家が…」と考えながら、夜半強まる風雨の音を聞いていると、とても眠るどころではありませんでした。

超大型の台風は、明け方知多半島に上陸した後、北東方向に進路をとり、長野県を縦断するという、私たちにとっては最悪のコースをとり、「中心は飯田市の北北西○km付近」、「現在は諏訪付近に!」と、刻々と報道されてきます。

ところが、すでに暴風雨圏内に入っているはずなのに、風雨ともに強まる気配は一向にありません。

朝方におさまったままの状態です。県内各地からのラジオ聴視者からの情報も、台風の眼が通ったはずの地区でも、その後風雨が強まっている様子もなさそうです。

インターネットで、気象衛星から送られてくる画像を経時的にみていると、台風の中心と言われている南側には、雲がないのです…。

その一方では、長野より遠く離れているはずの関東や東北方面には、画像上では雲に覆われ、現実に風雨が強まって、被害も出ているとか…。


夕方、お会いした自営業を営む近所の方は、「朝の8時の天候では、今日は大丈夫と思ったんだけど、台風の進路にあたるというから閉店にしたのね。日銭稼ぎの商売には、堪えます。尤も、被害がなかったから、こんな愚痴もこぼせるんだけど」と、大らかに笑いながら話しておられました…。

最新の科学技術を駆使して分析しても、自然現象には、まだまだ未知な点も多くあるようですね。