前々日のクライバーの『カルメン』に引き続き、今日は、土曜日の深夜にBSで放映された、佐渡裕さん指揮する同曲の録画を観ることに…。
つい3週間前、大賀ホールで、今回のヒロインを演じる林美智子さんが歌う『カルメン』のアリア2曲を聴いた時の、華やかな雰囲気を思い出して、その余韻を楽しもうと、予約録画しておいたのです。
解説によると、この公演は東京・名古屋・兵庫で計15回行われ、いずれも満員の盛況だったとか!
全部を見終えたわけではありませんが、一番好ましく感じたのは、ストーリーが大変に分かり易い演出であること。
多少説明的に過ぎると思う部分もありますが、そのおかげで、歌詞は理解できなくとも、あらすじさえ知っていれば、初めてオペラを観る人でも、素直に楽しめると感じました。
佐渡さんの人気もあるのでしょうが、それが15日間にもわたる同一オペラの興行を成功させた最大の要因だと思います。
ただ、3日前にクラーバーの全曲演奏を観た(聴いた)ばかりですので、どうしても比較してしまうのは、止むを得ないことでしょう。
<妻>
「出だしから、全然違うね。クライバーのは、拍手の中、毅然として、しかも颯爽と始めたやん。あれ、カッコ良かったわ!」
「カルメンの声、あっちの方は最初違和感があったけど、深々とした声で、曲が進むにつれて、上手いなぁと思った!」
<私>
「なぁ、林美智子って、カルメンにピッタリやろ。こんな女性に誘惑されたら、誰でもついその気になるで!ウィーンの国立歌劇場でやっても、結構人気が出ると違うか…」
「高音が割れてるって?ええがな、そんな些細なこと気にせんでも…。それよりも素顔の彼女、サイン会で見たんやけど、カジュアルな服装も似合う、気さくで感じのええ娘やで!」
エコひいきの激しい、我家のオペラ鑑賞風景の一こまでした。