放 浪 記 (26)

OB会

2009.7.28 


一昨日、高校時代に所属していた陸上競技部のほぼ同世代、昭和41〜48年の卒業生の集まりが、卒業後ほぼ40年の時空を超えて、初めて開かれました。

OBが集まる機会は、毎年三月には新OBの歓迎会、七月にはOBvs現役対抗戦が開かれてはいるのですが、現実には時間的に余裕のある大学生中心の集まりとなるために、年齢と共に足は遠のくばかり…。

今回音頭を取ってくれたのは、来年に還暦を迎える昭和44年の卒業生たち(私は42年卒)で、対象者の半数近くの20名が参加しました。

年齢でいえば、55〜62歳…。

予め出席者名は連絡されていたこともあるのでしょうが、私の場合、名前と顔が一致しなかったのは、僅かに一人だけでした。

当日出席した、実年齢よりも若く見える(?)四輪の名花についてのコメントは差し控えますが、

男どもの方は、この年齢になると、外見上の差がなくなると感じるのは、年配者の欲目でしょうか…。

全員健康そうな人ばかりでしたが、中にエネルギーが有り余っているのか、ワックスで磨き上げたような艶々した姿が、以前体重が100kgに達しようとした頃の自分を見るようで、思わず食事制限を進言した人もいましたが…。

使わせていただいた料亭のご厚意で、腰を落ち着けて、1:00〜4:30pmにわたって歓談することができたのですが、

近況報告の時から、仕事がらみの自慢話が一切なかったことが、同じ年齢同士が集う同窓会とは、大きく異なる点でした。

一番若い人でも今年で55歳ですから、今さらという事情もあるのでしょうが、進んで名刺を配る人がいないことも、肩書がないために、肩身の狭い思いをしている私には、ありがたいことでした。

殆んどの人は、陸上競技とは縁のない社会人となっていますが、中には…

スポーツ記者として、オリンピックの熱戦を何度も観戦(仕事のはずですが?)している人、

大阪世界陸上の場内アナウンスを担当して、各国プレスからその手際の良さを絶賛された人、

フル・マラソンに取り組み、50歳台前半の部で、全日本の年間ランキング2位を射止めた人など…。

こんな話は、同期会の席では雑談にかき消されてしまうのが一般的ですが、

そこは、同じクラブで苦しい練習を共有した仲間たちで、全員が興味津々、時に合いの手を入れながら、聴き入っていました

結局3時間半という時間は、あっという間に経過し、消化不良のままに帰途に就かざるを得ませんでした。

私にとっては楽しいひと時でしたが、

年齢的に一番若かった人達は、立場上肩身の狭い思いをしていなかったか、そのことだけが少し気になりました。

次回も出席してくれると安心できるのですが…。