最近聴いたCD

ヒューゴ・アルヴェーン:交響曲第3番 ホ長調

ネーメ・ヤルヴィ指揮  ロイヤル・ストックホルム・フィル


昨日は、ウォーキングの途中から遠くで雷鳴が轟き始めたかと思うと、いきなり突風が吹き、大粒の雹が、凄まじい勢いで地面を叩きつけ、あっという間に周辺の景色が真っ白に!

軽井沢に来て13年が経過、何度か雹に降られた経験はありますが、こんなに急激な気象変化を体験したのは初めてのこと。

やはり、地球温暖化によって、これまでに例のない異常な事態が生じる可能性が高まっている、と考えるべきなのでしょうか…。

唐突な気象現象が収まり、晴れ間が見え、穏やかさが戻ってくると、長らくご無沙汰していたスウェーデンの作曲家アルヴェーンの曲が無性に聴きたくなりました。

採り出したのが、これまで聴いたことがないのか、聴いたけれど全く印象に残っていないのかは不明ですが、交響曲第3番…!

イタリア旅行で得たインスピレーションを基に作曲されたそうです…。


【第1楽章:Allegro con brio】

華やかな王宮の様子を描いたような印象を受ける冒頭部。

さまざまなキャラクターが次々と登場するような、豪華絢爛、おとぎ話のような趣を有した、愉しい楽章です!


【第2楽章:Andante】

イングリッシュホルン(?)が奏でる抒情的なメロディーで開始されるこの楽章は、北欧の美しい自然を髣髴させると同時に、

曲の盛り上がりは、ラフマニノフ作品の濃厚な緩徐楽章をあっさりとしたようで、まるで映画音楽のよう…。


【第3楽章:Presto】

表示はされていませんが、実質はスケルツォ楽章でしょうね。

主部は、嬉々として鳴き、飛び回る鳥たちの躍動感が感じられる、自然界の生命力にあふれた音楽…。

中間部(トリオ部)は、自然の中で微睡むような、穏やかなファンタジーが魅力的!


【第4楽章:Allegro con brio】

とぼけたようなファンファーレで開始される終楽章は、まるでおもちゃの兵隊を主人公にした、童話的な楽しさが満載されています。


交響曲というよりも、4篇から構成される連作交響詩の趣…。

前作の交響曲第1、2番のような冗長さは影を潜めているということは、構成的にも堅固になっているのでしょう。

曲からストレスを感じることもなく、想像力を膨らませながら結構楽しめた作品でした。

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