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H.アルヴェーン:

スウェーデン狂詩曲第2番(ウプサラ狂詩曲)

ネーメ・ヤルヴィ指揮  ロイヤル・ストックホルム・フィル


北欧最古と言われるスウェーデンのウプサラ大学で植物学の教授を務め、「分類学の父」と称えられたカール・フォン・リンネ生誕200年のために作曲されたとか。

Wikipediaによると、

ブラームスの「大学祝典序曲」に倣い、当時の学生歌が引用されているこの曲には、

青春を謳歌する若き学生たちの自由闊達さや、

学問する者の高邁な意欲や誇りの高さが表現されているようで、

大学名にちなんで、「ウプサラ狂詩曲」の名で呼ばれています。


北欧情緒に溢れたロマンチックな序奏部と、

溌剌としていて、満々たる誇りや自信が漲った主部から構成されているこの曲を、

ネーメ・ヤルヴィ指揮するロイヤル・ストックホルム・フィルの演奏で…。


やや哀愁を含んだホルンの牧歌的な音色が、黄昏時を髣髴させ、

やがて爽やかな風が吹きぬけ、

次第に夜の帳が下りてきて、満天に星座が輝きはじめる…。

北欧の黄昏時がどのような情景かは知りませんが、

そんなロマンチックな空想を掻き立てる、爽やかで美しい序奏部です!


テンポが速まって、快活で楽しげな旋律が登場し、盛り上がっていきますが、これが引用された学生歌なのでしょうか。

いったん鎮まって、知的な雰囲気が漂う中に、如何にも物識り顔に登場するファゴットには、とぼけたユーモアが…!

チェロやコントラバス、チューバ等低音楽器による旋律がフーガ風に奏されるのは、物々しい学術的な雰囲気を表現しているのでしょうか。

かと思えば、酔っ払いの嬌声のように聞こえるトロンボーンのユーモラスな音色が登場したり…!

最後は、華やかな学生生活が謳歌されるように、曲が締めくくられます。


Wikipediaに書かれているように、

北欧情緒豊かな序奏部に、ブラームスの「大学祝典序曲」のような雰囲気が加えられたような作品!

気楽に愉しめる音楽だと思います。

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