最近聴いたCD

アルチュール・オネゲル:交響詩「夏の牧歌」

J.マルティノン指揮  フランス国立放送管弦楽団 


5月6日、初夏のような陽気の一日でした。朝10:00過ぎ、車で買物に出たのですが、幹線道路がガラガラだったので、

旧軽井沢方面の情報収集と、ついでに昼食用のパンを買うために、急遽そちらの方へと車を走らせましたが…。

今年は、本当に人出が少ないですね!

オフシーズンかと勘違いするほどに、殆ど車の走っていない軽井沢本通りを経由して、あっさりと旧軽井沢ロータリーに到着。

通りに沿った民間の駐車場も、ガラガラの状態。

いずこの行楽地も、レトロな装いになった東京駅や、スカイ・ツリーに客を奪われているのでしょうか…

それとも…?


今日は、部屋の窓を開けっ放しにして、心地良い風に吹かれながら、

オネゲルの「夏の牧歌」を、マルティノン指揮のフランス国立響の演奏で聴きました!

スイスの作曲家オネゲルが28歳の1920年に書いたこの作品!

総譜には、アルチュール・ランボーの詩の中でも最も美しいと言われる“Aube(夜明け・暁)”が、エピグラフとして記されているとか…。


エントリーするのは、マルティノン指揮するフランス国立放送管によるもの。

爽やかな大気感に覆われた、実に心地よい演奏です!


日の出とともに地面からモワーっと立ち昇る、草いきれのような大気感に覆われた冒頭部…

鳥たちの囀りの気配が、遠くの方で聞こえて…

熱い陽射しの中、時折涼風が忍び寄り…

マルメラの詩にインスパイアされた、ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」を思わせるような、印象主義的な雰囲気が漂いますが…。

そんな中、素朴で鄙びた雰囲気を漂わせた牧歌が、伸びやかに歌われる…。

今の季節にピッタリの、抒情的で美しい佳曲です!

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