その短い生涯に約300点の絵画と、
約200曲の作品を遺しました。
特に世紀末のロシア画壇では、
彼の幻想的な画風はカンディンスキーに影響を与えたと言われていますし、
ストラヴィンスキーも彼の絵画を所有していたとか。
かように画家としてのみならず、
作曲家としても、伝統と隔絶したその作風がリトアニアの文化に与えた影響は大きく、
同国内では今も高く評価されているとか(参考:WHIKIPEDHIA)…。
思い起こせば10数年前、名前すら聞いたこともなかったこの作曲家のディスクをCDショップで目にして、
有名なドビュッシーの交響詩と全く同じタイトルという理由で衝動買いしたのですが…。
単一楽章で、30分にも及ぶ長大な交響詩ですが、
美しい旋律があるわけでもなく、やたら長い、まとまりのない曲との印象しか残っていませんでした…。
10数年の時を経てあらためて聴いたこの曲は、
一聴して壮大な海の様々な表情が髣髴出来る、極めて描写的な音楽です。
ロシア的な重厚さとは一線を画しながらも、
エキゾチックな、時に日本的な情緒すら感じられる楽曲が登場する、なかなか魅力のある作品!
交響詩という性格上、物語に沿って楽曲が展開されているのでしょうが、
10数年前と同じように、全体として冗長さを感じてしまいましたが、
しかし、そんな短所を補って余りあるほどに、
幻想的であると同時に、繊細で瑞々しい表現に秀いでた、
そんな魅力が満載された音楽だと感じました!