最近聴いたCD

C.M.ウェーバー:クラリネット五重奏曲 変ロ長調

ナッシュ・アンサンブル(クラリネット:A.ペイ)


今日8月7日は、立秋!

昨日から真夏の空気が少し変化して、朝晩網戸を通して入ってくる空気に、少し肌寒さを感じるようになりました。

暑かった今夏も、暦通りに、このまま秋にスライドしてくれると、助かるのですが…。


こんな気配を感じ始めると、ふと聴きたくなってくるのが、ドイツロマン派黎明期の作曲家、ウェーバーの作品!

歌劇『魔弾の射手』序曲を初めて聴いた時から、「ウェーバー=ドイツの鬱蒼とした深い森=秋色」を連想するようになりました。

確か、中学生の頃だったと記憶しています。


今日エントリーするクラリネットと弦楽四重奏のための五重奏曲は、クラリネットの活躍が前面に押し出されており、

もう少し弦と対話してくれれば、と思う部分も少なからずあるのですが、

仄かに秋色を湛えたクラリネットの抒情的な響きの美しさは、この季節にピッタリだと思うのです…!


【第1楽章:Allegro】

弦が、そっと穏やかな夕べの雰囲気を奏でる中、しみじみと響き渡るクラリネットの音色が、穏やかな森の生活を髣髴させる強盗部!

明るくほのぼのとしていて、親しみ深さが感じられる楽章です。


【第2楽章:Fantasia―Adagio ma non troppo】

開始部のチェロの不気味な響きは、「魔弾の射手」序曲の冒頭部と酷似しており、

北ドイツの深い森を髣髴します。

夜のしじまみ響きわたるクラリネットの、幻想的で美しいこと!

晴れやかで憧れに満ちた中間部も、大変に印象的!


【第3楽章:Menuetto―Capriccio presto―Trio】

森の中を飛び回る妖精を思わせる、メルヘンの世界。

トリオ部は、遠い憧れを思わせる穏やかな世界が…。


【第4楽章:Rondo−Allegro Pioccoso】

明るく愉しげな人々の生活を思わせる、舞曲風の終楽章!


素朴で、鄙びた愉しさ、美しさを湛えた、味オワい深い佳曲だと思います。

秋の夜長には、是非…!

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