最近聴いたCD

F.J.ハイドン:弦楽四重奏曲第57番 op.54-1

エマーソン弦楽四重奏団


最近、ハイドンの弦楽四重奏曲をよく聴くようになりました。

とは言っても、系統立てて聴くつもりは毛頭もなく、ランダムにつまみ食いをする程度のこと!

ハイドンの交響曲然り、

バッハのオルガン曲やカンタータも同様で、p>選択肢が多過ぎて手を出しそびれ、

還暦を大きく過ぎた今頃になって、ようやく聴くようになりました。


今日は、先日届いたばかりの、エマーソン四重奏団自らが、

様々な時期の時期の作品からピックアップした、2枚組(7曲)のCDから、op.54-1(第57番)をエントリーします。

大型台風4号の襲来とかで、朝から曇天模様の今日のような日には、

軽快な愉悦感の中にも、適度なユーモアが感じられれ、

鬱陶しさを解消するのにぴったりの、チャーミングで、心癒される作品です!


【第1楽章:Allegro con brio】

を初めて聴いたこの楽章、

モーツァルトの初期のディヴェルティメントに似ていると感じて、

半信半疑のままにそれぞれの作曲年代を調べてみると…。

モーツァルトK.136〜8が1772年、

一方のハイドンのop.54-1が1788年。

偉大な作曲家は、互いに啓蒙し会う部分があるのでしょうか、

若々しく颯爽とした、第1楽章です!


【第2楽章:Allegretto】

愛らしく親しみを感じる第1主題と、

勿体ぶった思索を思わせる、どこかユーモアが感じられる第2主題。

ヴィオラやチェロの響きに、モーツァルトにはない、落ち着いた格調が感じられます。


【3楽章:Menuetto.Allegretto】

伸びやかで心地良い主部と、

やや翳りを感じさせるトリオ部の対照は、

落ち着いた大人の、寛ろいだユーモアが感じられます。


【第4楽章:Presto】

如何にもハイドンらしく、転調を繰り返しながら、

天空へと舞い上がるような、躍動的な愉悦感に溢れた音楽!

ハイドンの曲を聴く悦びが実感できる、素晴らしい終楽章です!

交響曲第88番「V字」をふと思い出すようなた、そんな演奏でした、

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