連休開始前日の28日からは、初夏を思わせる、汗ばむような陽気で、
部屋に爽やかな外気を入れながら、素足で床の冷たさを心地良く感じつつ、
まどろみながら、『夏の夕べ』を聴いています。
4月26日に、保険所から新参犬「サクラ」を連れて帰って以来、
先住犬「ソラ」との相性を心配して、気疲れしていたのですが、
今日初めて、「ソラ」が誘うと、それに応じて「サクラ」が走り出し、追いかけっこを開始!
「何とか、なりそうだ!」との安堵感も、心地良いまどろみの大きな要因です…。
コダーイ(1882-1967)が1906年に完成した初期のこの作品は、バルトークとともにハンガリー各地の民謡収集を開始したばかりの頃の作品。
後の作品のように、強い民族色が感じられるものではなく、
黄昏時の村落風景や人々の楽しげな活気ある生活や、
途中には、夜の海辺を思わせる波のゆらぎが描かれているように感じられ、
若き日のコダーイが思い浮かべる、夏の夕べの心象風景が描かれた作品かと…。
エントリーするのは、ドラティ指揮するフィルハーモニア・フンガリカみよる、本場物の演奏。
木管楽器とホルンの響きの美しさが印象的で、
穏やかな夏の夕べに寄せる素朴で静謐な喜びに包まれた、素晴らしい演奏だと思います。