最近聴いたCD

W.A.モーツァルト:歌曲「春への憧れ」K596

ペーター・シュライヤー(テノール)  アンドラーシュ・シフ(ピアノ)


楽しや五月 草は萌えて    小川の岸に スミレ匂う

優しき花を 愛でつ行けば   心も軽し  そぞろ歩き

こんな難しい歌詞、小学生時代に授業で習ったものに違いないのでしょうが、多分、仕方なく歌っていた歌の一つだったのでしょう。

この曲に纏わる記憶など、何一つとして残っていません…。

それでも、高校生時代に友人宅で、この歌曲をLPで聴かせてもらった時には、

懐かしい曲だと感じた記憶は、鮮明に覚えていますし、

その後、この歌曲の原曲が、すぐ直前に完成された「ピアノ協奏曲第27番・第3楽章」のロンド主題であることを発見して以降、

この旋律は、いつ聴いても、

そして今でも尚、

聴くたびに幼い頃の懐かしさを覚える曲なのです…。


1年前の今日、未曾有の大災害が勃発してしまいました。

メディアを通じて、被災された人々の声を聴かせていただいていますが、

皆さま、現実をしっかりと受け止めつつも、

立ち上がろうにも、具体的な行動を開始する決断に至れない状況が、今も続いているようです。

行政の怠慢とは申しませんが、

一時も早く未来へのヴィジョンも含めた復興の指針を明確にされますよう…。

そして一時でも早く、心の拠り所となる故郷が蘇りますよう、お祈り申し上げます。

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