最近は、最低気温がマイナス一桁だと、温かいような錯覚に陥るほどに、すっかり極寒に慣れてしまったようです。
寒さが厳しいせいでしょうか、吹き溜まりでもないのに日陰の雪がいつまでも残っていて、
日中の気温の上昇で溶けた雪が、夜間の冷え込みで凍結して、アイスバーン状態になっています。
そして、今朝のように中途半端に温かい(?)と、
表面だけが溶けて、滑り易い危険な状態…。
で、愛犬の散歩は、雪がぐちゃぐちゃに溶けて、滑る心配のなくなる午後に延期!
陽射しは日ごとにまぶしさを増して、すっかり春本番を思わせます。
こんな朝には、春の到来を寿ぐような、祝典的で華やかなブランデンブルグ協奏曲第2番を!
ミュンヒンガー指揮するシュツッツガルト室内管の演奏で聴きました。
トランペット、ヴァイオリン、オーボエそしてフルートのための協奏曲です。
【第1楽章:Allegro 】
弦楽器とチェンバロによる伴奏で、前述した順に高らかに奏されるメロディは、さながら鳥の囀りを聴くよう…。
花が咲き乱れ、光り輝く春本番を迎えたような、華やかな愉悦感に溢れたミュンヒンガーの演奏!
【第2楽章:Andante】
チェンバロの響きと、オーボエ、フルートそしてヴァイオリンの絡みが、少し物憂げな春の宵を思わせる、雅で深い趣を有する音楽です。
「春宵一刻値千金」という言葉をつい連想するような、印象的な演奏は、素晴らしいと思います!
【第3楽章:Allegro】
輝かしいトランペットの響きを曳きたてるように、涼しげなフルートと、しっとりとしたオーボエの響きが絡み合う、これも愉悦感溢れる音楽です!
ミュンヒンガーの演奏は、バッハの音楽の持つ天真爛漫さと、ロマン的な側面を表出した素晴らしいもの。
最近のピリオド楽器による演奏とは一線を画した趣の深さ!
私好みの、バッハです。