気温もぐんぐん上昇して、最高気温は8℃とか…。
道理で温かく感じる筈です!
なにしろ昨日までは、ずっと真冬日だったものですから!
窓から差し込む陽の光がまぶしく、春を思わせるもの!
久しぶりの温かさに、愛犬ソラも庭に出て、
のんびりと、そこいらに付けられた動物(犬、猫、狐、鹿等々…)の匂いをチェックしています。
「やれやれ、冬ももうすぐ終わるのだなぁ」という安堵感から、
気持がほのぼのとするような音楽が聴きたくなりました。
採り出したのが、ウェーバーのピアノ協奏曲第1番!
ウェーバーと聞けば、
代表作「魔弾の射手」に聴かれる、ドイツ北部の鬱蒼とした深い森をイメージされる方が多いと思いますが、
それに加えて、有名なピアノ曲「舞踏への勧誘」を思わせるような、
親しみ易さとエレガントな美しさを湛えた作品です。
【第1楽章:Allegro maestoso】
のどかな大自然に包みこまれるような、穏やかな冒頭部。
それに続いて、サロンでのフレンドリーな雰囲気が描かれたような、美しく華やかで、一聴すると貴族趣味的な音楽!
でも、環境は全く異なりますが、
幼い頃、貧しいながらも、ちゃぶ台を囲んでラジオを聴きながらの、一家団欒の寛いだひとときを思い出させてくれる、
心の和む音楽でもあります。
【第2楽章:Adagio】
黄昏の雰囲気が漂う中、何の前触れもなく、いきなり登場するロマンティックなピアノは、
突然、王女様が現われたかのように、メルヘンの世界へと誘われます。
気取りのない高雅さを湛えた、夢のような美しい世界が繰り広げられる楽章!
【第3楽章:Rondo(Presto)】
大らかで、気どりのない心情がそのまま表現されたような、フレンドリーで楽しい楽章!
格別にドラマを感じさせるような作品ではありませんが、
日々の幸せに感謝できるような、そんな素直な気持ちにさせてくれる、無垢な美しさが伝わってくる音楽だと思います!