最近聴いたCD

J.S.バッハ:イギリス組曲第3番 二短調  

アンジェラ・ヒューイット(ピアノ)


買ってから12年半が経過しているから、仕方ないのかもしれませんが…。

我が家で、主に室内楽曲を聴く時に使用しているCDプレーヤーが、前回修理から1年も経たないうちに、再び同じようなトラブルが発生。

メーカーの日本代理店に修理に出していたのですが、2週間ぶりに戻ってきました。

たかが趣味のオーディオ機器とは言え、例え短期間でも手元にないと、その存在感の大きさが、あらためて身に沁みます。


早速梱包を解いて聴いたのが、ヒューイットの弾くバッハのイギリス組曲第3番。

干天の慈雨のように、心に沁み入ってきます!

【第1曲:Prelude】

軽快なリズムが、格調の高さを保ちつつも表情豊かに展開されていく、大変に美しい演奏!

【第2曲:Allemande】

なだらかで雅な響きは、深い慈しみを湛えたもの。
心に充足感をもたらす、ヒューイットならではの演奏と思います。

【第3曲:Courante】

慈しみを持ってひとを諭すような、穏やかさが印象的!

【第4曲:Sarabande】

大気の揺れで、その立ち居振る舞いが僅かに感じられるほどに、静謐な厳かさを有した舞曲。
深い慈しみに包まれたヒューイットの演奏は、秀逸!

【第5曲:GavotteT&U】

Tは、愛らしく親しみ易い舞曲。
中間部のUは、知性の高さを感じさせる、きびきびとした躍動感。

【第6曲:Gigue】

快適なテンポの中に、澄み切った美しさが感じられる舞曲!


ヒューイットのバッハ演奏の中でも、よく採り出して聴いている愛聴盤です。

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