我が家で、主に室内楽曲を聴く時に使用しているCDプレーヤーが、前回修理から1年も経たないうちに、再び同じようなトラブルが発生。
メーカーの日本代理店に修理に出していたのですが、2週間ぶりに戻ってきました。
たかが趣味のオーディオ機器とは言え、例え短期間でも手元にないと、その存在感の大きさが、あらためて身に沁みます。
早速梱包を解いて聴いたのが、ヒューイットの弾くバッハのイギリス組曲第3番。
干天の慈雨のように、心に沁み入ってきます!
【第1曲:Prelude】
軽快なリズムが、格調の高さを保ちつつも表情豊かに展開されていく、大変に美しい演奏!
【第2曲:Allemande】
なだらかで雅な響きは、深い慈しみを湛えたもの。
心に充足感をもたらす、ヒューイットならではの演奏と思います。
【第3曲:Courante】
慈しみを持ってひとを諭すような、穏やかさが印象的!
【第4曲:Sarabande】
大気の揺れで、その立ち居振る舞いが僅かに感じられるほどに、静謐な厳かさを有した舞曲。
深い慈しみに包まれたヒューイットの演奏は、秀逸!
【第5曲:GavotteT&U】
Tは、愛らしく親しみ易い舞曲。
中間部のUは、知性の高さを感じさせる、きびきびとした躍動感。
【第6曲:Gigue】
快適なテンポの中に、澄み切った美しさが感じられる舞曲!
ヒューイットのバッハ演奏の中でも、よく採り出して聴いている愛聴盤です。