最近聴いたCD

F.シューベルト:(四手の為の)ロンドイ長調 D951  

マリア・ジュアン・ピリス  フセイン・セルメット


昨日、大阪の知人から頂戴したメールによりますと、大阪・神戸のデパートは、3月11日以降、閑古鳥が鳴いている状況とか。

最近、軽井沢から一歩も出ていない私でも、周辺道路の車の少なさに、東日本の活気のなさを感じてはいましたが、関西方面でもそんな状況なのですね。

しかし今日は、私が愛読しているブログを書かれていて、福島第1原発の避難指示区域にお住まいの為に未だに一時帰宅すら叶わぬ方が、

お勤めになっておられる高校の新学期の開始とともに、再び教鞭を執られるとの近況報告を拝読し、

お元気で力強く始動されることを嬉しく思うと同時に、逆に勇気を頂戴したような気分になっています。

長期にわたる避難生活で心身ともにお疲れでしょうが、

くれぐれも無理をなさることなく、活気に満ちた学校を復活されますように、お祈り申し上げます。


今日聴いたロンドイ長調op.951は、シューベルト死の年に書かれたピアノ連弾用の作品。

ピリスとセルメットによる演奏です。

ピリスの演奏は、時に感性の鋭さが前面に表出され、感情過多と感じられるために、

彼女のピアノ・ソロを聴くことは、最近少なくなりました。

ただ、デュメイ(vn)との共演を始めとする“あわせもの”では、彼女の個性が良い意味で抑制されることによって、一皮むけたような、

時に神々しさを放つ演奏に巡り会えることがあります。

この演奏も、そんな一つだと思います!


フセイン・セルメットは、NHK教育TVの「スーパー・ピアノ・レッスン」の講師としてお馴染みだそうですが、我家では地上波が映りませんので…。

彼が低音部を受け持っていると思うのですが、

その深々とした音色と、ピリスの鋭いタッチが組み合わされて響くこの曲を聴いていると、

陽光にきらめきながら流れる渓流をいつまでも飽かずに眺めるような、至福の時が過ぎていくように感じられます。

シューベルト最晩年の、澄み切った心境!

あまり知られていない曲のようですが、一聴されることをお薦めします。

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